すぐに入院した。10日ぐらいの治療だと言うことだった。
治療は、簡単。1日2回(確か)ステロイドを点滴で投与して、安静にしているだけ。

耳以外は健康な人間にとっては、かなり退屈な時間だった。

しかも、6人部屋で、6個のベッドが完全に使用されていた。
6人の患者となると、付き添いの人、お見舞いの人がひっきりなしにくる。

外気を連れて、お出かけ用の服を着た人たちが、沢山来ると、自分のお客さんではなくても。それだけで結構疲れるものだった。


消灯は9時。普段、1、2時に就寝する、私(ATP)としては、考えられない時間に寝る必要があった。
もちろん、自分のベッドのランプは点灯していて良いものの、当然、他のベッドにも明かりが漏れるので、これまた結構気を使った。


しかも、この病院、患者が共通して使える場所(広場)に、机がない。ソファーはあった。
なので、パソコンをするとか、物を書くとか、机に本を置いて読む、といったことができなかった。これは、大いに不満だった。机と椅子は、私(ATP)には必須。


単純に、点滴によるステロイド投与の治療が行われている間も、いろいろな検査をおこなった。多分、三半規管の機能を確認するような検査ではないだろうか?

耳の中に冷たい水を入れて、目眩を確認するもの。視覚的に動いているものを追うもの。
脳波(?)を使用して、聴力を確認するもの。

最後にMRI。


結局のところ、治療終了の2日前まで、MRIが撮れずに脳の画像は確認できなかった。